サツキツツジってどんな木?種類や葉、花言葉!ツツジとの違いは?
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こんにちは!樹木博士です!
今回は「サツキツツジ」について解説していきます!
ツツジ科に分類されていますが、別名がいろいろあるんですよね〜。
あなたはその別名をしってますか?
あなたに伝えたいこと
サツキツツジってどんな木?
サツキツツジ(皐月躑躅)はツツジ科ツツジ属に分類される植物で、山奥の岩肌などに自生しています。
盆栽などで親しまれていて、サツキ(皐月)や、映山紅(えいさんこう)などとも呼ばれているんですよ。
皆さんもこんな花を町でよく見かけることがあると思います。↓
5~6月は旧暦の皐月なんですが、その頃に花が咲くことから名前が付きました。
高さは1mほどで背は低いのですが、枝は横に広がっていきます。
特徴としては、なんといっても花の綺麗さですよね。
美しいピンクの花が際立っています。
さぞやゴージャスな花言葉があるのでは?と期待しちゃいますよね?
いえいえ、見た目は派手でも堅実なんです。
サツキツツジの花言葉は?
花言葉は「節制」で、サツキツツジが山奥の岩肌などの厳しい環境を好むことに由来するともいわれます。
厳しい環境にいることが節制…となるのでしょうか?
キレイな見た目なのに、意外とストイックですね。
花言葉は「節制」ということで、こじんまりしたイメージがありますが、サツキツツジの品種は「節制」とはかけ離れているほど多いんですよ!
サツキツツジの種類は?
サツキの園芸品種は1000種以上、花の色はピンク、紫に近いピンク、まれに白があります。
紫苑(しえん)という品種は、ピンク色に近い紫の、とても華やかな花を咲かせる頑強で育てやすい品種。
秋月(しゅうげつ)は、紫色に底白の大輪の花が咲き、枝はよく伸び、丈夫で育てやすい品種です。
好月(こうげつ)は、1株に絞りや覆輪や底白など、さまざまな花を咲かせる品種なんですよ。
同じ株から違う形の花が咲いてくるのは不思議ですよね!
晃山(こうざん)は、黄色がかった淡い紅色の花を咲かせます。
花のサイズも小さく、葉も小さく、株は上に伸びずに地を這うように育つんですよ。
真如の月(しんにょのつき)は、アザレアとの交配品種なんですよ。
花は紫紅色の底白で、軽くフリルが入る大輪です。寒さに弱いので、冬の寒風は避けてあげてください。
寿姫(ことぶきひめ)は、基本は白花ですが、白花に赤斑が入ったり、薄い赤色の花が入ったりすることがある品種です。
姫と名がついていますが、性質は強健なので育てやすい品種なんですよ。
ロージーは、ピンク色の花を咲かせます。
特徴としては、1年の間に春、秋2回咲くことですね。
萌芽力が強く、葉が細かく密生するので、庭の隙間を埋めて雑草抑制をするグランドカバーや垣根におすすめなんですよ。
三重の海(みえのうみ)は小さめの花で、色はピンク色。
クルメツツジとサツキの交配種で、花びらが二重になっているのが特徴です。
三重(みえ)ですが二重(にじゅう)ですよ。
ややこしいですねぇ。
日光(にっこう)は、1株から違う花色が咲き分け、白や上品な淡紅の花色で、紅単色の花がポイントとなり、気品溢れる見た目なんですよ。
この他にも多種多様な品種があって、紹介しきれないのが残念です。
もしかしたら、個人で作って世に出回っていないオリジナル品種もあるかもしれないので、あなたのオリジナル品種が誕生する可能性もある?
サツキツツジの葉の特徴は?
葉は幹から互い違いに生える互生で、長さは2~3cmです。
枝の先端に数個集まって、一ヶ所から葉が輪っかのように生える輪生状という葉のつけ方をするんですよ。
葉の質は厚く、葉の表面は緑色で光沢があり、裏面は灰緑色です。
葉には毛が生えていて、なかなかに剛毛なんですよ。
サツキツツジの花の開花時期や特徴は?
その名のとおり、5~6月頃の皐月の時期に咲きます。
花の色は、品種によって違い、ピンクや紫に近いピンク等があるんですよ。
雄しべが5本に雌しべが1本。
サツキツツジの雌しべは逆ハーレム!?
サツキツツジの実の時期や特徴は?
サツキツツジもキリシマツツジと同じように、さく果する果実がつきます。
しかし、次の年に花をたくさん咲かせる為には、花が終わって実がなる前に剪定をした方が良いです。
実に養分をとられてしまうと新芽が伸びにくいということですね。
見た目かわいい実がなるので、心苦しいなぁ…
サツキツツジはどこに生えているの?
サツキツツジの学名にはインド産を意味するindicumという名前が入っています。
ですが、インドには自生していなくて、日本原産という不思議。
日本では、関東から西と九州南部に分布しています。
もっぱら公園や垣根等で植えられていますが、野生のサツキツツジはもともと山の川沿いにある岩の上に生息していたんですよ。
こんなところにも!?雨が降ったら浸かります。↓
水しぶきがかかるような場所にも自生していたので、根は水に強いということなんですね!
まとめ
今回は、サツキツツジの紹介でした。
サツキツツジは5~6月、旧暦の皐月に花を咲かせるツツジでしたね。
花言葉は「節制」で、山奥の岩肌に自生するストイックっぷり!
サツキツツジの品種は1000種類以上ありました!
どれも美しい花を咲かせてくれます。
そんな美しい花を咲かせるのに、葉っぱには毛が生えているというギャップも見せてくれましたね!
花の内側には、雄しべ5本に雌しべ1本という、乙女ゲームの主人公の女の子のような逆ハーレム状態!
かわいい実がなりますが、来年の花の為に心を鬼にして剪定しましょう!
学名にインドを意味する名前が入っているのにインドには自生していないサツキツツジ。
公園や垣根等に植えられていますが、もともとは山の川沿いにある岩の上に自生していましたよね。
水がいっぱいかかっても根が水に強いので、問題ありませんでした。
それにしても山奥の水しぶきがかかるような場所に自生しているなんて、まるで修行僧のようですね!
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どうも!樹木博士です!樹木にハマってから早40年以上。
小学生のときから、なぜか樹木が大好きでした。周りの子たちが スポーツやら恋愛やら遊びやらに励む中、私だけは樹木に夢中。
そんな風に育ったので、もちろん青春と呼べるような経験はほとんどありません。ただ、樹木に関しての知識や経験はたっぷりですw
樹木事典では私の樹木人生で得た知識や経験などを惜しみなく公開していきます!
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