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トドマツの特徴!エゾマツやカラマツとの違いは?花や実、葉の特徴も解説します!

トドマツの特徴!エゾマツやカラマツとの違いは?花や実、葉の特徴も解説します!

2018年10月20日

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こんにちは!樹木博士です!

今回は「トドマツ」という樹木について解説していきます!

 

とても似ている樹木にエゾマツやカラマツというものがあるのですが、あなたは違いを見極めることができますか?

 

この記事でしっかりと違いを学んで見極められるようになりましょう!



トドマツの特徴は?どんな木なの?

 

 

トドマツ(Abies sachalinensis)は、マツ科モミ属の常緑針葉高木です。

 

 

“マツ”とは言うものの、松竹梅の“マツ(松、英語:pine)”はマツ属 (Pinus)に分類されるので、また異なる属性と言えますね。

 

 

また、常緑針葉高木とあるように、1年中緑の葉を付けた、固い針状の葉を持つ10m以上の木です。

 

 

その樹高は、通常でも20~25 m程度と大分大きいのですが、最大で35 mに達するものもあるんですよ!!

 

 

直径80センチメートルにもなる、ドーンと構えているような立派な木ですね。

 

 

見上げる際は、後ろにひっくり返らないようにご注意を!!



トドマツとエゾマツの違いは?

 

 

トドマツはモミ属なのに対して、エゾマツはトウヒ属と分類が異なります。

 

 

けれども、同じマツの仲間であることには変わりがないので、見た目はよく似ていますね。

 

 

でも、ちょっとした違いがあるので、ポイントをつかむことでそれぞれを見分けることができますよ。

 

 

では、トドマツとエゾマツの違いについて比較してみましょう!!

 

 

◆樹皮の違い(色,表面,その他特徴)

 

・エゾマツ: 黒褐色,不規則な鱗(りん)片状で薄くはがれる,老木では深く割れる

・トドマツ:灰白色,平滑で薄く軟らか,地衣類の付着が良く見られる

 

 

色に明らかな違いがあるので、わかりやすいですね♪

 

 

◆葉の違い(長さ,先端,先端に触るとどうか)

 

 

・エゾマツ:長い,尖っていて断面が扁平,触れると痛い

・トドマツ:長い,へこんでいる,触れても痛くない

 

 

これは、葉の先端を触ってみると明らかですね!!

 

 

トドマツは触れても痛くありませんが、不意に体の柔らかい部位が触れると痛いので注意です!

 

 

◆枝の向き

 

 

・エゾマツ:下向きに垂れ下がる

・トドマツ:枝は水平か斜上する。老齢樹ほど下部の枝は垂れ下がる傾向がある

 

これはエゾマツとトドマツの老齢樹との鑑別は難しそうです・・・。

 

 

◆実のつき方

 

 

・エゾマツ:細長い松笠が枝に垂れ下がるようにしてつく

・トドマツ:細長い松笠が上向きにつく

 

 

松笠はよく似ていますが、つき方が違うのでわかりやすいですね!



トドマツとカラマツの違いは?

 

 

トドマツは上記でも述べたようにモミ属で、カラマツはマツ科カラマツ属と、マツの仲間ですが分類上は異なります。

 

 

では、トドマツ・カラマツの違いを項目ごとに比較してみましょう!!

 

 

※上記のトドマツの項目と重複してしまいますが、ご了承ください。

 

 

◆樹皮の違い(表面・形状)

 

 

トドマツ:滑らかで・小さく目立たない鱗状

カラマツ:縦に裂けている・大きなウロコ状

 

 

これはわかりやすいですね!

 

 

無地→トドマツ、ストライプ→カラマツといったところでしょうか。

 

 

◆葉の生え方

 

 

トドマツ:枝から直接葉が生えている・枝全体に並んで生えている

カラマツ:枝には“長枝”と“短枝”というというものがあり、長枝と短枝がある

 

 

短枝の1ヶ所から葉が円を描くように束になって生えている(花が咲いているように)

 

 

遠目に見ると、枝に緑のケサランパサランがついているように見えるのがカラマツです!!(わかりますかね・・・?ケサランパサラン・・・)

 

 

◆枝の違い(枝の向き)

 

 

・トドマツ:枝は水平か斜上する。老齢樹ほど下部の枝は垂れ下がる傾向がある

・カラマツ:枝は水平に張り出し、長枝と短枝がある

 

 

これは少しわかりづらいですが、長枝・短枝があるところがポイントです!

 

 

◆実の違い(つき方・フォルム)

 

 

・トドマツ:上向きにつく、縦長

・カラマツ:上向きにつく、ころんとした丸形

 

 

これは明らかな違いがあるので、落ちていても間違いませんね!



トドマツの花の開花時期や特徴は?

 

 

マツ=まつぼっくりというイメージはありませんか??

 

 

まつぼっくりはマツの果実なので、果実が実るということは花も咲くということですよね。

 

 

トドマツの花というとイメージしにくいですが、5~6月頃に花が咲くんですよ!!

 

 

トドマツの花は雌雄異花(雌雄異化)と言って、オスの花の“雄花”とメスの花の“雌花”が存在するんです!

 

 

そして、雌雄同株(しゆうどうしゅ)といって、雄花と雌花が一つの株に咲くタイプの植物なんですよ!

 

 

 

雌花(メスの花)は南国を思わせるような鮮やかな赤色で、円筒形の花が沢山集まって咲きます。

 

 

存在感抜群ですね!!!

 

 

 

その一方で、雄花(オスの花)は枝先に集まって付きますが、雌花に比べて存在感がありませんね。

 

 

雌花は主張が激しいですが、雄花はひかえめです。



トドマツの実の特徴や時期は?

 

花が終わると今度は果実が実ります。

 

 

マツ=まつぼっくりですが、球果と言われるタイプの果実なんですよ♪

 

 

トドマツの果実は約7センチの円筒形で、枝に対して上側にできます。

 

 

9月頃になると熟して、だいたいが地上に落ちる前にバラバラになってしまいます。

 

 

そのため、地上で見つけるのが難しいんですよ。

 

 

しかも、木の梢(末の方)に集中してつくために、木になっているのを見つけるのも至難の業です。

 

 

それこそ、探している間にひっくり返ってしまいますね(笑)



トドマツの葉の特徴は?

 

 

トドマツの葉は、枝全体に並んで生えており、先がくぼんで裂けているのが特徴です。

 

 

葉の長さは15~20㎜ほどで、葉の裏には白い気孔体が二本ならんでいるんです。

 

 

(気孔体:光合成・呼吸・蒸散などの際に空気や水蒸気の通り道)

 

 

トドマツは1年中葉をつけているだけでなく、その緑もキープし続けます!

 

 

とても鮮やかな緑で美しいですよ♪



トドマツの分布は?どこに生えているの?

 

トドマツは、北海道のほぼ全土と千島列島南部、サハリン、カムチャツカ半島の針広混交林から亜寒帯林にかけて分布しています。

 

 

寒冷地を好むため、庭木として用いるには東北地方以南では難しいでしょう。

 

 

また、大気汚染のような公害にも弱いので、都市部で生育するのにも不向きです。

 

 

トドマツは北海道の寒冷な気候にも順応するので、道内各地にたくさん植林されていますよ♪



まとめ

 

今回は、トドマツについてお伝えしました!!!

 

 

トドマツは北海道で一番ポピュラーな針葉樹なんですよ。

 

 

最後に、そんなトドマツについてまとめて終わりたいと思います!

 

 

もう少しお付き合いくださいね。

 

 

・トドマツはマツ科モミ属の常緑針葉高木

 

 

・樹高は20~25 m程度、直径80㎝

 

 

・5~6月頃に花が咲き、オスとメスの花が1本の木に咲く

 

 

・球果と言われるタイプの果実をつける=まつぼっくり

 

 

・葉は枝全体に並んで生えており、先がくぼんで裂けている

 

 

・1年中葉と緑をキープ!

 

 

・北海道のほぼ全土と千島列島南部、サハリン、カムチャツカ半島の針広混交林から亜寒帯林にかけて分布

 

 

 

以上がトドマツのまとめです!

 

 

マツを見ると、全て同じように見えてしまいますが、比較してみると様々な違いがありましたね。

 

 

ハイキングの途中で、「あ、これはトドマツかね~」と専門家のように言ったらかっこいいですよね!!

 

 

ちょっとしたポイントで他の木と鑑別ができるので、山に行く機会があったら是非特徴をチェックしてみてくださいね!

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 



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どうも!樹木博士です!樹木にハマってから早40年以上。 小学生のときから、なぜか樹木が大好きでした。周りの子たちが スポーツやら恋愛やら遊びやらに励む中、私だけは樹木に夢中。 そんな風に育ったので、もちろん青春と呼べるような経験はほとんどありません。ただ、樹木に関しての知識や経験はたっぷりですw 樹木事典では私の樹木人生で得た知識や経験などを惜しみなく公開していきます!

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