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ナナカマドってどんな木?別名や花言葉!花や実、葉の季節や特徴!

ナナカマドってどんな木?別名や花言葉!花や実、葉の季節や特徴!

2018年10月22日
こんにちは!樹木博士です!

今回は「ナナカマド」について解説していきますよー!

 

さっそくですが、あなたはナナカマドの名前の由来を知っていますか?

 

「燃えにくく、7回かまどに入れても燃えない」ということから名付けられたと言われているのですが…

 

これ真実だと思います?

 

正解はこの記事の中で!



ナナカマドの特徴は?別名や由来はなに?

 

 

ナナカマドは、バラ科ナシ亜科ナナカマド属の落葉高木です。

 

 

漢字で“七竈”と書き、学名は“Sorbus commixta”、別名“ヤマナンテンとも呼ばれています。

 

 

落葉高木というだけあって、樹高は7~10mにもなり、冬季には紅葉して落葉します。

 

 

その紅葉や果実の美しさから、北海道や東北地方ではよく街路樹として植樹されているんですよ。

 

 

ナナカマドという名前は、大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない』ということから名づけられたという説が強いですが・・・

 

 

実際はナナカマドの薪はよく燃え、燃え残ることはないんです。

 

 

ちょっと矛盾が生じますよね(笑)

 

 

それもあって、芥川賞受賞者の鶴田知也さんは『草木図誌』の中で名前の由来には別の意味がある可能性を指摘しているんですよ。



ナナカマドの花言葉!

 

 

ナナカマドの花言葉は、<慎重・安全・賢明・用心>の4つがあります!

 

 

同じテイストのことばが並んでいますが、それには理由があるんです。

 

 

それは名前の由来とも重なる部分があって“木材が燃えにくい”という性質から、安全面に関わることばが多いんです。

 

 

火災予防のポスターを描く際は、ナナカマドをモチーフにすれば、入選まちがいなしですね!!



ナナカマドの花の特徴や開花時期!

 

ナナカマドは夏になると、純白の美しい花を咲かせるんですよ!!

 

 

詳しく言うと6~7月頃に咲きますが、稀に4月頃に咲いてしまうナナカマドもあるんですよ!

 

 

枝先に複散房花序(ふくさんけいかじょ)といって、花茎から花が散るように四方八方に広がって咲き、そこから更に四方八方に広がって咲くタイプの花です。

 

 

花をよ~く見ると・・・

 

 

5枚の花弁で形成されており、20本の雄しべと3~4本の雌しべ(花柱)があるのがわかります。

 

 

小さい花なので、わかりづらいですね。

 

 

花は白くてとてもきれいなのですが、ハナアブやハナバチが群がるので、近づきすぎは危険です!



ナナカマドの実の特徴や季節!

 

 

ナナカマドの果実は、9~10月に赤く熟します

 

 

先端にがく片が内向きに残っており、実が大きめのためか垂れ下がる傾向にあります。

 

 

多くの植物は、落葉するころには果実も地上に落下しているイメージが強いですが・・・

 

 

ナナカマドの実には、食料保存料としても使われる“ソルビン酸”が含まれているため落葉しても実が枝先に残っていることが多いんです!

 

 

北海道では、壮大な雪景色にナナカマドの赤い実が映えて、とても綺麗なんですよ!

 

 

 

 

そして、小鳥たちがナナカマドの実をよく食べているので、一粒食べてみると・・・

 

 

りんごの芯をかじっているような感じで、食べるところが少ないうえに、渋いので食用には向きませんね。

 

 

しかも、微量ではあるものの、毒性のある“シアン化合物”が含まれているので、大量に摂取することは危険です。

 

 

では、なぜ鳥たちは食べても平気なのでしょうか??

 

 

目を凝らして見てみると、鳥が実を食べていない木と食べている木があることがわかります。

 

 

実は、ナナカマドの実の毒素や苦み成分は、霜の水分によって分解され、鳥たちにとっては食べ頃の実に変化していることがあるんですよ!

 

 

しっかりと見分けて食べているんですね!

 

 

よく口に含む食物(「リンゴの種・あんずの種・小豆・青梅(種子)・キャッサバの葉」の中にも、シアン化合物が含まれている食物はあるんですよ。

 

 

ナナカマドの実は、大量に摂取しない限り重篤な症状を引き起こすことはありませんが、子どもやペットが食べてしまった場合は、しっかりと医師の診察を受けるようにしましょうね。



ナナカマドの葉の特徴!

 

 

ナナカマドの葉は互生といって、葉軸に対して葉が互い違いについているんですよ。

 

 

また、奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)という特徴も持ち合わせており、葉軸の先端にも葉が付いているタイプの植物なんです。

 

 

小葉は4~7対ほどあり、枝先に集まってついています。

 

 

葉をよ~く見てみると、縁に浅く鋭い重鋸歯と言われるギザギザがあるんです。

 

 

よく産毛のような毛が生えた葉もありますが、ナナカマドの葉は両面とも無毛です。

 

 

また、10月下旬~11月初めには美しく紅葉しますよ♪

 

 

街路樹や庭木としてよく植えられているので、ふとした時に出会うことができますね!



ナナカマドの分布は?どこに生えているの?

 

ナナカマドは、北海道、本州、四国、九州の山地〜亜高山帯に分布しています。

 

山地の、日当たりの良い場所によく見られます。

 

北海道では街路樹としてよく植えられているものの、東京や横浜ではあまり見られません。

 

ナナカマドの種類を紹介!

 

ナナカマドには、他に2つの種類が存在するんですよ!

 

 

その2つを紹介しますね♪

 

 

◆タカネ(高嶺)ナナカマド

 

 

バラ科ナナカマド属の落葉低木で、樹高は1~2mとナナカマドと比べて背丈が大きくならない種です。

 

 

そのため、盆栽として人気があるですよ♪

 

 

北海道、本州の中部地方以北に分布し、亜高山から高山の林縁や低木林に生育しています。

 

 

 

◆ウラジロナナカマド

 

 

バラ科ナナカマド属の落葉低木で、樹高は1~3mとナナカマドよりも背丈が低い品種です。

 

 

また、葉には光沢がなく、裏面は白味を帯びています。

 

 

日本固有種で、北海道、本州の中部地方以北に分布し、亜高山帯~高山帯の低木林や林縁に生育していますよ♪

 

 

 なお、「ホザキナナカマド」や「ニワナナカマド(=チンシバイ)」は同じバラ科ですが、属が異なります。



まとめ

 

 

今回は、ナナカマドについてお伝えしてきました!

 

 

純白の花と赤い実が対照的な植物でしたね♪

 

 

思わずギャップ萌えしてしまうような植物ですが、冬にも雪の中に赤い実が生えて、2度もそのギャップを楽しめますね。

 

 

では、最後にナナカマドについてまとめて終わりたいと思います!

 

 

 

・バラ科ナシ亜科ナナカマド属の落葉高木

 

 

・由来は大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない説が強いが、矛盾点もある

 

 

・花言葉は慎重・安全・賢明・用心の4つで、木材が燃えにくい”という性質からきている

 

 

・6~7月頃に純白の花を、四方八方に・・・そこから更に四方八方に広がって咲かせる

 

 

・9~10月に赤い果実をつけ、別名ヤマナンテンとも呼ばれる

 

 

・実は赤くておいしそうだが、毒性のある“シアン化合物”が含まれているので、大量に摂取は禁物!!

 

 

・葉軸に対して葉が互い違いについていて、先端にもちょこんと小葉が1枚ついている

 

 

・10月下旬~11月初めには美しく紅葉し、北海道、本州、四国、九州の山地〜亜高山帯に分布

 

 

以上がナナカマドについてのまとめです!

 

 

是非ハイキングに行った際には、ナナカマドを探してみてくださいね!

 

 

日当たりの良いところを要チェックしてくださいね♪

 

 

でも、絶対に実を食べないでくださいね!

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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どうも!樹木博士です!樹木にハマってから早40年以上。 小学生のときから、なぜか樹木が大好きでした。周りの子たちが スポーツやら恋愛やら遊びやらに励む中、私だけは樹木に夢中。 そんな風に育ったので、もちろん青春と呼べるような経験はほとんどありません。ただ、樹木に関しての知識や経験はたっぷりですw 樹木事典では私の樹木人生で得た知識や経験などを惜しみなく公開していきます!

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