キリシマツツジの葉・花・実の特徴や時期は?花言葉や種類も解説!
■この記事を見た人がよく購入している商品!
-
こんにちは!樹木博士です!
今回は綺麗な赤い花が特徴的な「キリシマツツジ」について解説していきますよ!
花が有名なので、つい花に目がいきがちなのですが…
あなたはキリシマツツジがどんな実をつけるのか知ってますか?
実は、普通の実とは違いちょっと意外なものをつけるんですよ!
あなたに伝えたいこと
キリシマツツジってどんな木?
キリシマツツジとは、その名の通りツツジ科の植物で、ツツジは公園や並木道にたくさん咲いていますから、皆さんよくご存知ですよね。
常緑低木で大きさは50~200cmです。
しなやかな枝のおかげで人の手によって形を整えることが簡単!
なので、盆栽や生け花にも人気があるんですよ。
キリシマツツジは、赤色の花が特徴で、その燃えるような赤いキリシマツツジを見るために、多くの人がキリシマツツジの名所に足を運びます。↓
見ごろも短いので、桜の花よりもキリシマツツジを見ることを一年間、とても楽しみにしていたという人もいるくらいとか。
さて、キリシマと名がついているので、九州南部の霧島連山と関係があるのでしょうか?
実はキリシマツツジのルーツは、はっきりしたことはわかっていません。
一説では、九州の高山のミヤマキリシマと、ヤマツツジの交配種で、江戸時代に薩摩で作られたとも言われています。
しかし、いろんな説があって確定してはいないんですよ。
キリシマツツジの種類は?
九州南部の霧島山中に自生するヤマツツジの中から選抜して改良された栽培品種のキリシマツツジ。
一品種を表すのではなく、多彩な品種を総称してキリシマツツジと呼ぶんですよ。
以下に主な品種を紹介します!
本霧島 : キリシマツツジと一口でいっても、いろいろありますが、本霧島は、最も基本的な品種の一つです。
葉は濃い緑で、光沢があり、花はとても濃い紅色です。一重であれば、まず、本霧島と思って、間違いないでしょう。
ウンゼンツツジ(雲仙躑躅) : ピンクの花を付けるが、花や葉がとても小さいんです。
雲仙ツツジの名前のわりに雲仙にはありません。
雲仙地方ではミヤマキリシマのことをこの名で呼びます。
また和歌山県ではこれをコメツツジと呼ぶので紛らわしいんですよ。
本種の名は長崎県の雲仙岳に由来するとされます。
ところが、雲仙岳には本種は分布しないという、ちょっと何言ってるか分からない品種なんです。
イマショウジョウキリシマ : 直径約4cmくらいの赤い花が特徴的。
寒い場所では半落葉性で、耐寒性はヒラドツツジより強いですが、根の過湿に弱いです。
ミヤマキリシマ : 九州各地の高山に自生しています。
枝先に2~3個ずつ紫紅色の花をつけるが、桃色、薄紅色の花も見られますよ。
また、気候が似通った秋にも少し咲くことがありますね。
ヒノデキリシマ(日の出霧島) : 葉に光沢や厚みがあります。
耐寒性に優れていて、若木のうちから枝が横に出て丸みを帯びるので庭園樹として人気のある品種。
ムラサキキリシマ(紫霧島) : 大変珍しい霧島ツツジの紫花品種で、株全体を覆うように枝一面に紫色の花を咲かせます。
本霧島と同じ形で、成長は遅めなので大株は貴重なんですよ。
遠方からでも目をひく、その艶やかな紫色の花びらからが特徴的。
一重咲きの花が満開になると、葉っぱが見えなくなるほど密集して咲く至極美しい品種なんです。
ヤエキリシマ(八重霧島) : ガクが完全に花弁化しています。
二重なので、大ぶりに見え、花もやや丸みを帯びているんですよ。
紅霧島 : 濃いピンク色をしていて、非常に珍しい品種なんです。
四季咲き霧島 : 薄いピンク色で小ぶりの花です。
早く咲き、秋にも花をつけるんですよ。
蓑霧島 : 本霧島のガクが、不完全に花弁化しており、ガクは花が終わった後も比較的長く残ります。
花の根元に、ヒラヒラしたリボンのようなものがついているのが特徴です。
キリシマツツジの葉の特徴は?
葉は広い楕円形で、長さは2cmくらいと小さいです。
葉の縁には毛があり、茎から互い違いに生える互生という葉のつき方なんですね。
秋になると、紅葉して葉は落ちます。
キリシマツツジの花の開花時期や特徴は?
キリシマツツジは4~5月にかけて、枝先に2~3輪の花をつけます。
花径は2~3cmと小ぶりですが、枝先に2~3輪の花をつけるせいで、葉が見えづらくなり一面花の色だけになるんですよ。
花についている雄しべは5本で、ガク片は長い楕円形で小さくなっているのが特徴です。
花色は白、紅、紅紫、ピンクなどがあり、花の形も品種によって微妙に異なります。
しかも突然変異で同じ品種から違う花の色が咲くこともあるんです!
レアな花色の花を見つけたらラッキーですよね!
キリシマツツジの実の開花時期や特徴は?
花の後にできる実はさく果と呼ばれる、熟すると下部が裂け、種子が散布される果実です。↓
小さくてかわいいですね!
キリシマツツジの花言葉を紹介!
花言葉「燃え上がる愛」は、ぽつぽつと咲き始め、満開のときには葉が見えなくなるほど集まって咲く鮮やかな赤い花の印象からつけられています。
情熱的な愛に打ち込んでいる時には、キリシマツツジの赤い花を見に行きたくなるでしょう。
けれども、燃え上がる愛はまた、燃え尽きるのも早いもの。
キリシマツツジの見ごろもまた、あっという間に終わってしまいます。
一瞬にして燃え上がる愛は、冷めるのもまた早いもの。
燃え上がる愛は、長続きしないものだと覚えておいた方がいいでしょう。
キリシマツツジの記事のはずが、いつの間にか恋愛講座のようになってしまいましたね。
まとめ
今回はキリシマツツジの記事を紹介してきました。
公園や並木道で必ず見かけるメジャーな常緑低木のキリシマツツジ。
九州南部の霧島山中に自生するヤマツツジから選抜されて、改良された栽培品種でしたね。
多くの品種があり、品種ごとに特徴がありました。
今回の記事以外にも品種はあるので、探してみてくださいね。
葉は2cm程の小さい楕円形で、縁に毛があり、茎から互い違いに生える互性でした。
花は枝先に2~3輪、大きさは2~3cmくらい。
4月~5月に赤い美しく燃え上がるような花を咲かせてくれます。
そんな花が咲いた後は、熟れたら裂けて種をばらまく実が出来ます。
花言葉は、「燃え上がる愛」でしたね!
再確認しますが、今回の記事はキリシマツツジの記事であって、恋愛講座ではありませんよ!
■この記事を見た人がよく購入している商品!
あなたにオススメの記事
この記事を書いた人のプロフィール
樹木事典で人気の記事
最新記事
どうも!樹木博士です!樹木にハマってから早40年以上。
小学生のときから、なぜか樹木が大好きでした。周りの子たちが スポーツやら恋愛やら遊びやらに励む中、私だけは樹木に夢中。
そんな風に育ったので、もちろん青春と呼べるような経験はほとんどありません。ただ、樹木に関しての知識や経験はたっぷりですw
樹木事典では私の樹木人生で得た知識や経験などを惜しみなく公開していきます!
樹木博士に質問する!