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クロモジは爪楊枝の木?香りや薬効は?葉や花、実の時期や特徴も解説!

クロモジは爪楊枝の木?香りや薬効は?葉や花、実の時期や特徴も解説!

2018年10月13日
こんにちは!樹木博士です!

今回は「クロモジ」という樹木について解説していきます!

 

クロモジはとても良い香りがする樹木で、私達にとってとても良い効果や薬効があります。

 

胃腸やアレルギー、水虫などなど、とても体に良いんですよ!

 

あと、クロモジは爪楊枝として高級な素材ってことを知ってましたか?



クロモジは爪楊枝の木なの!?

 

和菓子をおいしくいただくためには、道具にもこだわりたいですよね。

 

そんな和菓子をいただく際の道具といえば、やはり“黒文字”ではないでしょうか?

 

菓子を切ったり、口に運んだりする際の楊枝のようなものですね。

 

それを黒文字と呼び、クスノキ科のクロモジという木の枝を使用することからそのようによばれているんですよ。

 

黒文字楊枝は高級品で、約70本で1100円で売られていることもあります。

 

う~ん、お高いですね(^-^;

 

千葉県の久留里地域では、黒文字楊枝作りが明治期から副業として行われており“上総楊枝”として特産品化されているんですよ!

 

クロモジは良い香りの木?

 

クロモジの枝を折ると、とても良い香りがするんですよ!

 

なんといえばよいでしょうか…

 

ショウノウのような懐かしい香りがふんわりと漂います。

 

先ほど紹介した黒文字楊枝を折っても良い香りがしますよ!

 

この香りには、大腸菌やサルモネラ菌、黒カビ菌への抗菌作用があるため、歯ブラシとして使っていた地域もあるほどなんですよ。

 

また、クロモジの枝から精油を抽出、“クロモジ油”と呼ばれています。

 

このクロモジ油が放つ香りには、心身の疲れを癒したり、免疫力を高めたりする効果があるんですよ♪

 

この油は、アロマオイルのローズウッドに似た花のような甘い香りがします。

 

更には不眠症を解消する効果もあるようで、夜泣きひどくなかなか寝ない赤ちゃんの寝つきを良くする効果もあるんです!!

 

赤ちゃんとママの心を癒すオイルとして使用してもよさそうですね♪

 

お風呂に数滴垂らしても、リラックスできるのでおすすめです!



クロモジの薬効が凄い!?

 

のど飴と同じ薬効がある!?胃腸にも良い効果が!

 

クロモジの樹皮や葉には、“テルピオネール”と“シオネール”という成分がふくまれているんですよ!

 

これらの成分には、抗炎症作用があるので、胃腸やのどの炎症に効くんです。

 

“シネオール”はのど飴に良く配合されている成分ですね!

 

シオネールは特にのどの炎症や気管支粘膜の充血を改善する手助けをしてくれるので、風邪予防にもよさそうです。

 

クロモジには、胃腸やのどに効く成分が含まれていることはわかりましたが、それらをどうやって摂取すればよいのでしょうか?

 

それは、やはりお茶ですね!

 

クロモジの小枝や根、葉を乾燥させたものを煎じることで、“クロモジ茶”として飲むことができますよ。

 

ハーブティーのようにすっきりしていて飲みやすいお茶ですよ♪

 

カフェインも含んでいないので、妊娠中なかなか寝付けない方にもおすすめです!

 

インターネットでも販売しているので、手に入れやすいのもポイントですね。

 

皮膚病やアレルギー、水虫に効果がある!

 

先ほども少しだけ述べましたが、クロモジには殺菌作用があります。

 

そのため、寄生性や皮膚病にも効果があり、ペットのケア用品として動物病院などでも取り入れられているんですよ。

 

ペットに限らず、大人や赤ちゃんの皮膚炎が改善したり、水虫が良くなったりといった報告もあるんです。

 

クロモジの効果はこれだけに留まりません!!!

 

クロモジの茶葉を入浴剤として使用すると代謝が促進され、冷え性や関節炎、リウマチなどの症状を和らげる効果があるんです。

 

歯科医師いわく、クロモジは本当に殺菌効果が高く、江戸時代には歯ブラシとして使用されていたこともあるようです。

 

まさに天然消毒薬ですね!



クロモジには抗ガン作用もある!

 

もう…見出しの通りです(笑)

 

ここまでくると、クロモジ様とお呼びしたほうが良いでしょうか。

 

クロモジには歯科医師のお墨付きの抗菌作用があったり、のどあめに用いられるほどの抗炎症作用があったりすることはわかりましたね。

 

その他にも、抗ウイルス作用や抗ガン作用があるとも言われているんです!!

 

クロモジに含まれる有効成分が、ウイルスの増殖を抑えたり、働きをにぶらせたりするんですね。

 

ここまで効果があると、もっとクロモジが含まれる製品があってもいいですね!

 

リラックス効果でうつ病や認知症、不眠症の予防にも!

 

クロモジ油があることや、茶葉を入浴剤として用いる方法は先ほどお伝えしましたね。

 

なんと、クロモジの香水や石けん、香料としても販売されているんですよ。

 

香水は香りが強いため好みもあると思いますが、石けんであれば洗った後にほのかに香るので、よりリラックス効果が期待できそうですね♪

 

更に、香りに含まれる成分は認知症やうつ病、不眠症の予防に対する効果が期待できるんですよ

 

毎日使う石けんで取り入れたり、ハンカチにクロモジ油を少量垂らして持ち運んだりすることで、心身共に健康でいられそうですね♪



クロモジってどんな木なの?特徴や名前の由来は?

 

クロモジ(黒文字、Lindera umbellata)は、クスノキ科の落葉低木

 

低木といっても、2m~6mほどにはなるので、人よりはだいぶ高いですよね。

 

ただ、幹は直径5~10㎝とだいぶ細身ですね。

 

別名は<クロキ(古)><クロモンジ><トリシバ><フクギ><ネソ><モンジャ>などがあります。

 

名前の由来は諸説ありますが、ダークグリーンの樹皮にできる黒い斑点を文字に見立て<黒文字>と名付けられました。

 

もともとは、庭木用ではありませんでしたが、雑木人気の高まるとともに普及しつつあります!

 

クロモジの花の開花時期や季節、特徴は?

 

3~4月頃に、葉が広がると同時に花を咲かせます。

 

クロモジは、雌雄異株(しゆういしゅ)といって1つの株に雄花・雌花のどちらかしか付けないタイプの植物です。

 

小枝の節に散形花序(さんけいかじょ:花軸(かじく)がとても短く、一点から放射状に花柄(かへい)が伸びているように見える花序)を出します。

 

花は淡い黄緑色で、花びらは薄く半透明になります。

 

雄花には9本の雄しべがあり、雌花には子房があります。

 

子房とは、雌しべの下の膨らんだ部分で、やがて果実になる大切な部位なんですよ!

 

何度かクロモジの香りについて話しましたが、花自体は無臭なんですよ!

 

クロモジの花はあまり目立ちませんが、その繊細さから生け花の花材としても用いられます。



クロモジの実の時期や季節、特徴は?

 

クロモジは花が終わると5~6㎜ほどの丸い緑色の果実をつけます。

 

そして、9~10月頃に黒く熟すのです。

 

クロモジの果実は“液果”といって、3層からなる果皮のうち、中果皮または内果皮が多肉質で水分が多く、軟らかいタイプの果実なんですよ。

 

ツヤツヤした外見がとても美しいですね♪

 

果肉には脂分が多く、良質のクロモジ油が採取されるんですよ!

 

果実の中には、赤褐色〜黒褐色の大きな種が1つ入っており、胚の部分に薄緑色の斑点があるのが特徴です。

 

クロモジの果実は、鳥が良く食べに来ている印象で、そのきれいな外見から一見おいしそうに見えますが…

 

独特な木の香りが口の中にじわ~と広がり、おいしくありません。

 

江戸時代には歯ブラシの代わりにしたこともあるようですが、磨くにとどまった方が良いですね(笑)



クロモジの葉の特徴は?

 

若枝ははじめ毛がありますがだんだんとなくなっていき、緑色のすべすべした表面になります。

 

葉の形は楕円形で、洋紙質といわれるやや薄く洋紙のような感じの葉をしています。

 

葉の質に反して、表面につやはありません。

 

葉の裏側はやや白っぽく、葉の付け根が赤っぽくなっているのが特徴的ですね。

 

10月頃になると、果実が熟すのとほぼ同じタイミングで葉が色く紅葉します。

 

 

イチョウのようでとても綺麗ですよね!

 

クロモジの分布は?どこに生えているの?

 

本州、四国、九州などの低山や疎林の斜面に分布しています。

 

原産地は特定できないものの日本の固有種で、伊豆では特に採油の歴史があるんですよ!

 

クロモジの花言葉を紹介!

 

クロモジの花言葉は、”誠実でひかえめ”なんですよ。

 

残念ながらどうしてこの花言葉になったかは、詳しい文献が見つかりませんでした(:_;)

 

ただ、クロモジがもたらす様々な効能は、誠実さそのものですよね!

 

それなのに、主張しすぎない花を咲かせ、ひっそりと立っている様子から”ひかえめ”と言われているのでしょうか?



まとめ

 

今回は”クロモジ”についてまとめてみました!

 

葉や花の美しさも大変興味深いですが、クロモジが体にもたらす作用は素晴らしいものがありましたね!

 

最後に、クロモジの効能について復習したいと思います!!

 

<クロモジ油>抗菌作用

大腸菌やサルモネラ菌、黒カビ菌

皮膚炎・水虫の改善

心身の疲れを癒やす、免疫力を高める、不眠症を解消

 

<クロモジ茶>抗炎症作用

胃腸やのどの炎症、気管支の充血をおさえる

代謝の促進、冷え性や関節炎、リウマチなどの緩和

抗ウイルス作用や抗ガン作用

 

このほかにも、香りを楽しんだり、黒文字楊枝としての使ったりとたくさんの活用法がありましたね。

 

日本で古くから用いられてきたクロモジで、心身ともに健康になりましょう!

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どうも!樹木博士です!樹木にハマってから早40年以上。 小学生のときから、なぜか樹木が大好きでした。周りの子たちが スポーツやら恋愛やら遊びやらに励む中、私だけは樹木に夢中。 そんな風に育ったので、もちろん青春と呼べるような経験はほとんどありません。ただ、樹木に関しての知識や経験はたっぷりですw 樹木事典では私の樹木人生で得た知識や経験などを惜しみなく公開していきます!

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