クチナシの花言葉!花や実の香りや季節は?種類や特徴なども解説します!
■この記事を見た人がよく購入している商品!
-
こんにちは!樹木博士です!
今回は「クチナシ」という樹木について解説していきます!
クチナシは、あなたも食べたことがある食品に使われているって知ってましたか?
絶対にあなたも食べたことあるはず!
答えはこの記事でご確認くださいー!
あなたに伝えたいこと
クチナシの特徴は?どんな木なの?
クチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑低木です。
学名は<Gardenia jasminoides>で、漢字だと<梔子、巵子、支子>などと書き表します。
常緑低木というと少し難しいですが、1年中葉の緑色をキープする低い木ということですね。
低いといっても、樹高1~3mほどはあるので、人と同じくらいの木もあればそれ以上の木もありますよ!
野生のクチナシは森林に自生しますが、園芸用として栽培されることが多いです。
クチナシの花言葉を紹介!
クチナシの花言葉は複数あります!
花言葉とその由来をご紹介します!
◆幸せを運ぶ/喜びを運ぶ
クチナシの甘い香りが初夏の風によって運ばれてくる様子から、このような花言葉がついたんですよ♪
クチナシの香りが漂ってくるだけで、幸せや喜びを感じられますね!
◆私は幸せ/とてもしあわせです/胸に秘めた愛
欧米の場合、クチナシはダンスパーティーへ誘う女性に贈るそうです。
そのことから、「とてもしあわせです」「私は幸せです」という、花言葉で誘われた女性のうれしい気持ちを表現しているとされています。
さすが、欧米ならではのロマンチックな誘い方ですね!
◆清潔/洗練/優雅
これは花を見てお分かりの通り、純白の光も跳ね返すような美しい花びらの様子に由来しています。
このことばが本当にぴったりの花ですね♪
クチナシの花の香りや特徴、開花時期は?
クチナシは、6~8月になると真っ白な花をつけるんですよ!
6枚の白い花弁は、基部が筒状になっていますが、外側は平らに開いているのが特徴です。
花は5~8㎝で、枝先に1つつきます。
花をよ~く見てみると、花を支える咢(がく)は6枚あります。
また、6本の雄しべと棍棒のような雌しべ(花柱)が外に飛び出しているのがわかりますね!
クチナシの花は、開花したばかりの頃は真っ白ですが、徐々に黄色に変色し、やがて枯れていきます。
この花は、ジャスミンに似た甘い香りを漂わせることから、学名は「ジャスミンのような」という意味を持つ“jasminoides”となりました。
その香りの良さから、キンモクセイやジンチョウゲと共にぶ三大芳香木とされているんですよ!
シャネルなどの有名メーカーから、クチナシの香りの香水が販売されていますが、実際は花から香料を得ることは難しく、ガーデニアの香りの調合品が用いられています!
クチナシのエキゾチックな香りは、1度嗅ぐと病みつきになりますよ!
クチナシの実の季節や特徴は?
純白の花が終わりを迎えると、今度はオレンジ色の果実の時期が到来します。
その時期は10~11月頃で、果実の先端に6本の萼片のなごりがツノのようについているんですよ!
“ちょんちょん”という擬態語がぴったりですよね(笑)
果実は見ての通り楕円形で、熟しても割れないためクチナシ(口無し)と呼ばれるようになったんですよ!
言われてみると「なるほど!」と思いますが、割れない=口がないなんて、面白い発想ですよね!!
また、“ヘビしか食べない果実をつける木”という意味合いのクチナワナシ(クチナワ=ヘビ、ナシ=果実のなる木)がクチナシに変化したという説もあるんですよ!
なんとなく、前述した方が説得力がありますね!
クチナシという名前の由来にもなった果実ですが、その鮮やかさから着色料としてもよく用いられています!
乾燥させたものを煮出した汁はたくあんや栗きんとん、ゼリーなどの色付けに使用されているんですよ!
その証拠に、パッケージの成分表に、よくクチナシ色素と書かれていますよ!
ちなみに、平安時代には染料としても用いられていました。
それだけでななく、中国ではクチナシの果実を「山梔子(シャンチーツー)」と言い、生薬・漢方薬の原料として使用されています。
中国医学では、消炎、止血、鎮静、利尿作用、不眠、精神不安などに効果があるとされているんですよ!
日本でも江戸時代に、東海道を行き交う旅人が、疲労回復効果や防腐効果を求めて食べていたという歴史もあるんですよ!!
かなり歴史のある植物なんですね♪
クチナシの葉の特徴は?
クチナシの葉には光沢があって、<THE葉っぱ>と言わんばかりの線がはっきりと入っています!
形は長楕円形で、長さ6~15センチ程度です。
葉は対生(たいせい)といって、葉柄に対して葉が互い違いについているタイプの葉のつき方をしています。
時に、三輪生(さんりんせい)という、茎の同じ部分に3枚の葉が映えるタイプがみられることもありますよ♪
また、葉柄の基部に、葉とは異なる三角状の托葉(たくよう)と言われる小さい葉がついています。
クチナシの分布は?どこに生えているの?
本州の静岡県以西から四国、九州、南西諸島の森林に自生しています。
また、東アジア(中国、台湾、インドシナ半島等)に広く分布していますよ♪
クチナシの種類は?
○マルバクチナシ
丸みのある小さい葉を持っているタイプのクチナシです。
花弁も丸みをおびていますね。
このほかに葉に黄色や白のふちどりの入る“斑入り品種”も栽培されていますよ♪
○ヤエクチナシ
花が八重咲きで大きめの品種で、まるでバラのようですね!!
一重のものより香りが強いのが特徴ですが、実はなりません。
九州の産で、八重咲きの種子を播いても一重のクチナシになることがあるんですよ!
熊本市の「立田山ヤエクチナシ自生地」は国の天然記念物に指定されているほどです!
○コクチナシ(=ヒメクチナシ)
ヤエクチナシと比べて、素朴で可愛らしいクチナシですよね♪
中国原産で葉も花も小型で、高さも30~70センチ程度にしかなりません。
枝は横に横にと張っていき、「ガーデニア」とという名前で流通しています。
花は一重と八重とがあり、鉢植えで楽しむことができますよ♪
○斑入りクチナシ
葉に模様が入るタイプの品種で、模様の入り方によって様々な園芸品種名があります♪
模様の入り方や色の濃さも個体差があります。
班入りも、一重と八重とがあります!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
クチナシと言われると、魔女の宅○便のテーマソングの歌詞にも出てきますよね♪
クチナシの香りを嗅ぐと、本当に優しさに包まれている気分になります。
クチナシの香りの香水をチェックしたくなりますね♪
(香水メーカーの回し者ではありませんよ!!!)
では、最後にクチナシの特徴についてまとめて終わりたいと思います♪
・クチナシは、アカネ科クチナシ属の常緑低木で樹高は1~3m
・クチナシの花言葉は複数あって、幸せを運ぶ/喜びを運ぶ/私は幸せ/とてもしあわせです/胸に秘めた愛/清潔/洗練/優雅
・花の開花時期は6~8月で、はじめは白だがだんだんと黄みがかっていく
・学名“jasminoides”は「ジャスミンのような」という意味で、本当にジャスミンのような甘い香りがする♪
・果実は10~11月頃にオレンジ色の熟す
・クチナシの名前の由来は諸説あるが、熟しても割れないためクチナシ(口無し)と呼ばれるようになったという説が濃厚!!
・葉はツヤツヤとした光沢がある長楕円形で、絵に描いたようなTHE葉っぱ
・本州の静岡県以西から四国、九州、南西諸島の森林に自生
以上がクチナシについてのまとめです♪
クチナシという植物があるということを知っていても、実際に見たことがない方は多いのではないでしょうか?
とても可愛らしい花なので、機会があれば庭木にいかがでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
■この記事を見た人がよく購入している商品!
あなたにオススメの記事
この記事を書いた人のプロフィール
樹木事典で人気の記事
最新記事
どうも!樹木博士です!樹木にハマってから早40年以上。
小学生のときから、なぜか樹木が大好きでした。周りの子たちが スポーツやら恋愛やら遊びやらに励む中、私だけは樹木に夢中。
そんな風に育ったので、もちろん青春と呼べるような経験はほとんどありません。ただ、樹木に関しての知識や経験はたっぷりですw
樹木事典では私の樹木人生で得た知識や経験などを惜しみなく公開していきます!
樹木博士に質問する!