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オニグルミってどんな木?食べ方や割り方、花や葉の特徴は?

オニグルミってどんな木?食べ方や割り方、花や葉の特徴は?

2018年10月16日

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こんにちは!樹木博士です!

今回は「オニグルミ」という樹木について解説していきますよ〜!

 

オニグルミの特徴は?どんな木なの?

 

オニグルミ(鬼胡桃、学名:Juglans mandshurica var. sachalinensis)は、クルミ科クルミ属に属する落葉性の高木で、水分を好むため、山地の沢や川辺に自生しています。

 

あなたの近くの川沿いにも生えてるかもしれません。

 

実った果実が川の流れにのって散布され、河川の下流域にも多数生育する例も多々。なんてかしこい木なんでしょう~。

 

寒冷地の樹木で、高さは20~30mにもなるんです。でかい。でかすぎますね~。

 

こんな感じです。

↓↓↓↓

 

 

どうですか??あなたの家の近くに見覚えのある木はありませんか??

 

別名として、ダルマクルミ、クルミ、オグルミと言います。

 

一般に野生のクルミ全般のことをオニグルミと呼ぶこともあります。

 

種の表面の模様が鬼の顔に見えることや、実が大きいことから、鬼胡桃と名付けられました。

 

こんな感じです。

↓↓↓↓

 

鬼の顔!?にみえるかは微妙ですが…。

 

幹の直径は1mにも達し、真っすぐになりにくいんですが、暗褐色の木目が美しい為、家具材としては優れた樹皮に縦の裂け目がつきます。

 

戦時中は、大砲の台座に最適として、各地で伐採が進んだんですよ。

 

この幹が、、、

↓↓↓↓

 

家具になるとこんなに綺麗になっちゃいます。

↓↓↓↓

 

確かに木目が美しいですね。

 

実の殻はスタッドレスタイヤ(自動車が積雪路や凍結路などを走行するために開発されたスノータイヤの一種)の素材へ、

 

樹皮を除いた木質部は、スモークチップ(木材を細かく砕いたものでスモークの底に入れて、下から間接的に熱を加え、高熱にして発煙させます。)へ使われています。

 

以外なものにも使われていてびっくりですね。

 

放任すると大きくなり過ぎるため、庭木として使われることは珍しいようですが・・・。

↓↓↓↓

 

こんなに大きくなったらどうしましょう。困りますね~。

 

現在私達が食べるクルミの多くは「シナノグルミ」や「テウチグルミ」といった殻の割りやすい外来種で、本種とは異なります。

 

クルミの語源は諸説ありますが

 

・「クルクル回る丸い実」の意味から、クルミになったとの説や、

・樹皮が黒の染料に使われていたことで「黒む実(くろむみ)」から転訛してクルミになった説 

・中国(呉、くれ)から渡来したので呉実(くれみ)から転訛してクルミの名がついたという説

などがあります。なるほど~そういう意味があったのかと驚きですね。 

 

オニグルミの葉の特徴は?

 

植物の葉のつき方には、「互生」「対生」「輪生」「コクサギ型」があります。

 

そのうち、「互生」は、植物の葉が、一つの節に一枚ずつ生じ、互いに方向を異にしている葉のつき方のことで、ヒマワリやアカシデ(カバノキ科)に見られます。

 

オニグルミも葉は、この互生から出来ています。

 

植物の葉の形態で、小葉が葉軸の左右に葉状に並んでいるものを羽状複葉と言い、フジなど先端にも小葉がつくものを奇数羽状複葉、ソラマメなどの付かないものを偶数羽状複葉と言います。

 

オニグルミは、この奇数羽状複葉で4~10対あります。

 

卵状長楕円形で、ナスなどのように植物体自身を守る放射線状に伸びた星状毛が多いのが特徴です。

 

こんな感じです。

↓↓↓↓

 

葉軸には植物の表皮細胞が伸びたもので、強い光に対する防護、強風時に気孔から過度の水分を失う事の防止、小さな害虫が葉の本体に近づきにくくする軟毛、星状毛、腺毛がありべとつきます。

こんな感じです。

↓↓↓↓

 

特に初夏の開花時期には、垂れ下がった雌の枝上における花の配列状態である花序と共によく目立ちます。

こんな感じです。

↓↓↓↓

 

葉は鳥の羽根の様な状態で四方に広がっています。

 

オニグルミの花の特徴や季節・時期は?

 

オニグルミの花は、葉の開出とほぼ同時に開花します。

 

雌雄同株で、雄花と雌花があります。

 

雌花は、茎の先端にある芽である頂芽から穂状の花序を直立させます。

 

褐毛を密生し、苞と呼ばれる、花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉の中から、赤い雌しべの一番先端部である柱頭と、雌しべのうち一番基部のふくらんだ部分である花柱が出ます。

 

雌花は観察しにくいものの、新枝の先に10個ほど穂になって咲き、一般には雌しべと呼ばれる雌蕊は真っ赤で二股です。

 

これがオニグルミの雌花です。

↓↓↓↓

 

花期は5月から6月ごろで、ブナやカシやナラのように花粉を雌しべまで運ぶための運送方法は風に運ばせる「風媒花」です。

 

雄花は緑色で、前年の枝に多数房となって20センチほどのひも状に垂れ下がっています。

 

これがオニグルミの雄花です。

↓↓↓↓

 

オニグルミは、木によって雌花と雄花の咲く順序が異なります。 

 

雌花が先に咲いてしばらくしてから雄花が咲く木もあれば、その隣の木は、逆に雄花が咲いてから雌花が咲き始めたりします。異なるタイプの木々は、お互いに花粉をやりとりしているみたいなのです。 

 

オニグルミの実の特徴は?食べられるって本当!?

 

オニグルミは、秋になるとススキやケイトウに代表される、穂のような形で咲く花である大きな穂状果穂を枝先につけます。

 

果実は約3cmで、多くの場合、普通の葉より小さい。

 

苞と呼ばれる、緑色で花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉を含むため、偽果と呼ばれる、子房ではなくその隣接織に由来する果実状の器官に分類されます。

 

9~10月に熟し、熟しても破れることなく落果します。

 

果皮と呼ばれる、植物の果実の構成要素のうち花の子芦癖を構成する心皮に由来する部分は、タンニンが含まれます。

 

その液汁は黒色の染料になったり、フグ毒などに代表される魚の毒である魚毒としても利用されていたらしいんです。

 

こんな感じです。

↓↓↓↓

 

 

固い核(内果皮)の中の種子は、食べることができるんですよ~。

 

この部分のことです。

↓↓↓↓

 

種子は大部分が子葉と呼ばれる、植物体の発芽で最初に生じる葉です。

 

カキの種などの胚の白い部分に代表される種子の中にあり、種が発芽する時に胚の養分となる胚乳がありません。

 

脂肪に富み美味で、菓子や料理に使われています。

 

薬効として疲労回復、滋養強壮などがあります。

 

生薬名として「胡桃仁(ことうにん)」と呼ばれていて、クルミの実(子葉)そのものを指します。

 

薬としても使えるなんて天才肌。

 

やや小さく、殻が厚めで堅いです。

 

 アーモンドやカシューナッツなどに代表される果実の核で、種である仁を綺麗に取り出すのは簡単なことではありません。

 

その分、味は濃厚で保存性が良く、栄養価が高い為、リスやネズミの食料としても重要となっています。

↓↓↓↓

 

9月中旬に熟し、10月には落果します。

 

生食もできますが、一般には、落果した果実を拾い集め、しばらく置いて果皮を腐らせてから水洗いして殻を干して保存します。

 

必要に応じてこれを焼いて口を開かせ、中身の子葉を取り出して用います。

 

栄養価が高く、クルミ餅は最高のご馳走だったんです。もちろん、丈夫な歯をもつニホンリスやアカネズミも大好き。

 

日本原産で北海道から九州まで分布しています。

 

 

おいしそうに口に加えているリスがかわいいですね。

 

8月下旬~9月になると、実が熟して落下し始め、落下したオニグルミは、果皮が腐ると黒く変色します。

 

するとニホンリスも果皮をむきやすくなります。

 

冬に備えて、大好きなクルミを貯食するために、5~6匹ものニホンリスが集まってきます。観察していると、まるで競い合うかのように凄まじい速さで動き回るんです。

 

もう、かわいくてたまりませんね~。

 

オニグルミの実って美味しいの?

 

そのまま食べてみるとクセのない優しい味。

 

皮には特有の苦みがあります。

 

アーモンドやピーナッツのような甘さは全くありませんでした。

 

そのままで美味しいかと言えば美味しくない、味がありません。

 

実を食べているといった感じです。実を食べているんですけどね(笑)。

 

そのまんまだと甘さやしょっぱさがないので、何か味付けをしたり料理に使ったら良い感じになりそうです。

 

 

味はそんなによくないんですが、クルミってすごい健康食品なんです。

 

たんぱく質、食物繊維、ビタミンなどが豊富で、血液をサラサラに、血圧を下げ、脳卒中や心筋梗塞の予防、糖尿病改善、ダイエット、疲労回復、認知症やボケ予防、ガン予防、便秘予防などなどすごい効果があるそうなんですよ~。

 

これは、もうくるみを食べないと損ですね。

 

ただ、カロリーがかなり高いので、毎日少量を食べるのが良いみたいです。

 

チョコレートだけでなく、ヨーグルトに入れたり、細かく砕いてトーストにのせたり、サラダに入れたりして食べてみましょう。

 

クルミパンを作るのも楽しくて良いですよ!

 

 

オニグルミの実の割り方!

 

オニグルミの殻は固く、そのままでは綺麗に半分に割ることは非常に難しいです。

 

しかし、実を殻ごと加熱すると、殻に割れ目ができてそこからなら綺麗に半分に割ることができます。

 

どうしても加熱せずに食べたいという場合には、和割りくるみ器などを使うと良いでしょう。

(加熱して食べる場合にも、あった方が便利かと思います)

 

空炒りや電子レンジやオーブンを使うなどなど、加熱の仕方にはいろいろあります。

 

個人的には、中華鍋で15分くらい炒り続けるのがベストかなーと思います!

 

一気に大量のオニグルミを加熱することができるので。

 

ただ、オニグルミの実は焦げやすいので注意してください。

 

事前に水に浸けておくと、焦げにくく且つ割れやすくなるので覚えておきましょう。

 

さて、加熱して割れ目ができたらそこに刃を入れて半分に割ります。

 

で、加熱していくと合わせ目に隙間が出来ます。

 

この隙間に包丁を先込み、まな板にトントンと打ち付けます。

 

すると、きれいに半分に割れるはずです。

 

このような感じで。

↓↓↓↓

 

このときにの注意点は、古い包丁を使うこと。

 

新しい包丁を使うと欠けたりする可能性があるので勿体無いですので。

 

オニグルミを半分に割ったら、そこからが本番ですよ〜。

 

中身を取り出して食べましょう!

金属製の先が尖ったもので実を取り出してください。

 

これがかなり大変なので、心して取り掛かってくださいねw

 

30個のクルミを割って実を取り出すのに一時間半ほどかかります。

 

手間と時間がかかりますが、脂肪分が50~60%あり栄養は満点ですよ!

 

オニグルミはどこに生えているの?

 

オニクルミは、日本と樺太(ロシアの島)に分布しています。

 

日本においては九州から北海道にかけて広く分布にしていて、山間の川沿いなどでよく見られます。

 

こうすることで、生息域を下流へと広げていくのでしょう。

 

 

あなたが住んでいる地域にある河川敷にも生えている可能性が高いですよ!

 

ただ、オニグルミの木はかなりの大きさにまで成長するので、整備のために伐採されていたりもするんです。

 

なので、よーく探してみてください!

 

川沿いを歩いて、樹皮が白っぽく、先端まで枝の太い、大きめの葉が付いている木があればそれがオニグルミです。

 

あと、8月から9月中旬くらいまでは、先に実が付いているので分かりやすいかと思います。

 

 

また、多くはないと思いますが、公園に植えられている場合もあります。

 

まとめ

 

さて、どうだったでしょうか?今回は、オニグルミについてお伝えしてきました!

 

オニグルミの葉、花、実の特徴、生息域など理解頂けたでしょうか?

 

オニグルミは、くるみ科くるみ属の山間の沢や川沿いに生えている落葉性の高木でしたね。

 

葉の特徴は互性で奇数羽状複葉子葉は対性で卵状長楕円形で星状毛葉軸には軟毛、星状毛、腺毛がありべとつくでしたね。

 

花の特徴は葉の開出とほぼ同時に5月~6月に開花。雌雄同株で雄花と雌花があるでした。                   

 

実は、約3センチで9~10月に熟し、種皮にはタンニンが含まれ種子は、食べることができ脂肪に富む薬効として疲労回復、滋養強壮、などがあるでした。

 

生息域は日本、樺太の山間の川沿いでしたね!

 

へー、そうだったの!?や、そうなんだー!!や、そんなこともあるんだ、などこの記事を通して、オニグルミに対して興味を持ったり、理解して頂けたら幸いです。



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どうも!樹木博士です!樹木にハマってから早40年以上。 小学生のときから、なぜか樹木が大好きでした。周りの子たちが スポーツやら恋愛やら遊びやらに励む中、私だけは樹木に夢中。 そんな風に育ったので、もちろん青春と呼べるような経験はほとんどありません。ただ、樹木に関しての知識や経験はたっぷりですw 樹木事典では私の樹木人生で得た知識や経験などを惜しみなく公開していきます!

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