サネカズラってどんな木?食べることができるって本当?花言葉や生息場所も徹底解説!
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こんにちは!樹木博士です!
今回は、つる姓の「サネカズラ」について解説していきます!
サネカズラはイチゴのような綺麗な赤色をした実をつけることでもよく知られています。
しかし、そのイチゴのような実は、イチゴのようでイチゴではないんですよ〜。
味も全然違います。
さて、ここでクイズです。サネカズラの実は美味しいと思いますか?不味いと思いますか?
答えはこの記事内で確かめてくださいね!
あなたに伝えたいこと
サネカズラって?特徴は?
サネカズラ(実葛、学名:Kadsura japonica (L.) Dunal)は、マツブサ科サネカズラ属に分類される常緑つる性木本の1種です。
少々難しいですが…
1年中葉をつけている、つるが特徴の低木…といったところでしょうか!
庭木や盆栽(鉢植え)としての楽しみ方もあるんですよ。
ただ、どんどん蔓をのばしてしまうので、春に剪定が必要です。
サネカズラの葉の特徴とは?
葉は長さ5~13cmと個体差があり、つやつやしているのが特徴です。
互生といって、茎の節に葉が互いちがいについています!
よ~く見てみると…
「松江の花図鑑」より引用
葉はやや肉厚で先のとがっただ円形と思いきや…フチはごくゆるいギザギザが入っているのがわかりますね。
つるがよく伸びるので、フェンスや垣根に絡ませることで、うまく育ちます!
ただ、暖地性の樹木のため、寒冷地での植栽には不向きなんです…
そのため、常緑樹ですが冬の寒さが厳しいと落葉してしまうこともあります。
花は咲くの?開花時期はいつ?
直径1センチほどで、10枚前後のクリームがかった白い花が咲きます!
蕾から咲き始めまでは緑色が強いものの、花弁が開いてくると不思議とクリーム色に近づいてくるんです。
花には雄花と雌花があって、パッと見ると、すべて同じように見えますが…
開いた花の真ん中をよく見ると、雄花は紅色の雄しべが小球状に固まって付いていますね。
その一方で、雌花は中心に緑色の雌しべが小球状に固まって付いているのがわかります。
基本的に、雌雄異株(しゆういしゅ)といって、1つの株に雄花・雌花のどちらかしか付けません。
ごくまれに、両性の花をつける固体もあるんですね!(レアです!!)
花は小さめなので、葉に隠れて見落としてしまうこともありますが、とっても可愛らしい花ですね!
そんなサネカズラの花が見られるのは、8月頃です。
花の軸は長く、垂れ下がって下向きに咲いた花に、やがて真っ赤な可愛らしい実が目立つようになります。
サネカズラの実は食べられる?!味はどうなの?
11月頃になると、花とは対照的な真っ赤な果実が実ります。
果実は集合果(二つ以上の花の子房が結実し、それらが集まって一個の果実のように見えるもの)で、いちごに似た印象を受けますね。
雑学ですが、厳密にはいちごとは異なり、イチゴは花床の周りに果肉に包まれない種子(痩果)を付けているんですよ!
(すみません、脱線しました…)
単果(周りのつぶつぶ)は径1cmほどで、全体では5cmほどになり、小さいながらも良く目立ちますね。
12月になると、花床だけのものや、1〜2個の液果が残っているものが多くなります。
そんな美しいサネカズラの実ですが、実は食べることがきるんです!
けれども残念ながら、ジューシーですが甘みはまったくないんです…
観賞用ですね(^-^;
ロマンチック?サネカズラの花言葉は?
花言葉その1 再会
花言葉その2 また逢いましょう
花言葉その3 好機
このように、サネカズラの花言葉は3つあります!
それぞれ出会いや別れを表した言葉になっています。
久しぶりに会う人、転勤または転職など、新しいことにチャレンジする人に贈ると喜ばれそうな言葉ですね。
でも、先ほど言ったように、サネカズラ開花時期は8月頃…
残念ながら、出会いと別れの季節の3~4月に、サネカズラの花を贈ることは難しいですね…
そんな時は、お手紙にそっとサネカズラの写真を添えて贈るのもおしゃれですよ♪
サネカズラの誕生日はいつ?
誕生花とは、生まれた日にちなんだ花のことです。
サネカズラは、11月6日の誕生花なんですよ!
そのため、以下の月日の誕生日の人に、花言葉を添えてサネカズラをプレゼントすると喜ばれますね♪
自分の誕生花がサネカズラだと知らない人も多いのではないでしょうか?
ちなみに、フジバカマ、ヒヨドリバナも11月6日の誕生花なんですよ!
フジバカマは、秋の七草の1種で、白い小さな花が魅力的ですが、11月はフジバカマの開花時期ではないんです…。
ヒヨドリバナは、上記のフジバカマに似た花ではあるものの、林道などに自生している花なので、プレゼント向きではありません。
11月はサネカズラの果実が実る時期です。
花を贈ることは難しいものの、プレゼントやメッセージカードに、真っ赤なサネカズラの実を添えると、とてもかわいらしいですね♪
サネカズラの名前の由来って?
サネカズラは実が目立つ蔓性の植物です。
実のことを“さね”と呼んだり、蔓(つる)のことを“葛(かずら)”と呼んだりすることから、実葛(さねかずら)と呼ばれるようになりました。
実が目立つ蔓ですものね。
言われてみると、ぴったりの名前です。
昔は、男性の整髪料に利用されていたことから、別名“美男葛(びなんかずら)”とも呼ばれていたそうですよ!
これだけ艶やかな葉や実だったら、きっとツヤツヤの髪に!と思いますが…
実はつるからとれる粘液を使って、整髪料を作っていたとか!
これを使って、ちょんまげを整えていたそうですよ。
サネカズラの生息地は?見つかる意外な場所とは?
日本の主に関東以南から沖縄、朝鮮半島南部、台湾、中国に分布しています。
低山、丘陵地の林地に生ています!
林内では、林床(森林の地表面)に広く展開していることが多いのですね。
実は、森へ行かなくてもサネカズラが見られるかもしれないんです!
それはどこかというと…
庭です!!
サネカズラは、庭木や生垣に使用されていることもあるんです!
実は気づいていないだけで、身近なところにひっそりたたずんでいることもあるんですよ!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、サネカズラについてまとめてみました!
サネカズラは艶やかな葉から花、真っ赤な実まで1年を通して楽しめることがわかりましたね♪
とても魅力的な植物でした。
花言葉についても、再開、また逢いましょう、好機と、ドラマのようなワードばかりでしたね。
もう一度逢いたいと思った異性に、サネカズラの写真を送ってみるのもドラマチックですよね。
(私は照れくさすぎてできませんが…(^-^;) )
そのようなときに備えて、森に行く機会があったら、サネカズラを探してみてください♪
でも、庭木や盆栽(鉢植え)として楽しんでいる人もいるので、もしかしたら身近なところにあるかもしれませんよ!
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どうも!樹木博士です!樹木にハマってから早40年以上。
小学生のときから、なぜか樹木が大好きでした。周りの子たちが スポーツやら恋愛やら遊びやらに励む中、私だけは樹木に夢中。
そんな風に育ったので、もちろん青春と呼べるような経験はほとんどありません。ただ、樹木に関しての知識や経験はたっぷりですw
樹木事典では私の樹木人生で得た知識や経験などを惜しみなく公開していきます!
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